2020年3月25日18:00
大日本印刷(DNP)は、生活者が自身のアバターを通して接客を受けながら商品を選べる「バーチャルショールーミングストア」を企画開発した。利用者は、仮想空間(VR)上の店舗である「バーチャルショールーミングストア」にて、3DCGで再現したグッズを手に取り、選ぶことができる。また、販売員もアバターを操作することで、実空間の距離を超えて利用者とコミュニケーションを取り、接客することが可能だ。DNPは、2020年3月21日~4月26日に、同サービスを体験できるストアをパートナーシップ企業であるGugenkaが運営する「Gugenkaバーチャルショップ」内で期間限定オープンし、実証実験を行っている。
DNPは、「P&I」(Printing &Information)の独自の強みを活かした多様なコミュニケーション手法を開発している。出版社やアニメ制作会社等のコンテンツホルダーとともに、アニメやマンガなどの“クールジャパンコンテンツ”を各種印刷物やデジタルメディアなどに展開し、国内外に発信する事業を推進している。その一環として、コンテンツの企画展や商品の企画・販売等を行う「東京アニメセンター in DNPプラザ」(東京・市谷)や、各種コンテンツを活用したグッズをオーダーメードで製造・販売するオンデマンド通販サイト「FUN’S PROJECT MARKET」を運営している。第5世代移動通信システム(5G)をはじめとする通信環境の向上や映像表現技術・デバイスの進化と普及に伴い、デジタルでのコンテンツ体験の需要拡大が見込まれるなか、DNPは仮想空間における事業展開を目指す。