東芝テック、店舗運営の省人化・無人化に向けてスマホ、タブレット、センサー活用の実験を実施

2019年12月18日16:30

東芝テックは、関係会社のティー・ティー・ビジネスサービスが運営する「オーバルコート大崎マークイースト事業所内売店」において、2019年8月23日~2020年3月31日まで、同社従業員を対象に、店舗運営を省人化・無人化するためのさまざまな購買体験、AI・IoT技術導入の実証実験を行っている。

同売店では、スマートフォンを利用したセルフレジの検証を行っている。これは、利用者のスマートフォンに専用のレジアプリをインストールし、利用者自身で商品登録を行うことができる。支払いは、利用者のアプリに登録された従業員情報より、給与引き去り処理の連携を行うことでウォークスルーでの決済を実現している。さらに、レシートは、同社の電子レシートアプリ「スマートレシート」に出力される。同仕組みは、リテールパートナーズが2019年11月11日~30日まで「アルク 秋月店」(山口県周南市)で行った実験でも用いられたという。

2つめは、タブレットを利用したセルフレジだ。これは、レジカウンターに設置されたタブレットで、利用者自身でバーコードをスキャンして商品登録を行い、決済は、従業員証での給与引き去り(キャッシュレス)または会計機での現金での支払いに対応している。現金の支払いも含めて、無人に対応しているのが特徴となる。

3つめは、棚に設置された重量センサー、AIカメラで商品認識と利用者を特定することにより、商品をレジで登録せずに決済まで実現する仕組みだ。これは、米国の「Amazon Go」と似た仕組みとなる。同仕組みでは、普通に商品を取り出して持ち帰る際はほぼ問題なく認識されるというが、棚の前で複雑な操作をしたり、共連れでエリアに入るといった際などの運用が課題になるとしている。

そのほか、東芝テックでは、NTTコミュニケーションズと共同で、画像認識型無人レジシステムの運用自動化に向けた実証実験も2020年1月末まで実施している。

New Retail Navi編集部

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