鯖江商工会議所の海外販売支援事業「CROSS BORDER『SABAE』」に参画(ラクーンコマース)

2021年9月27日20:13

ラクーンコマースが運営するBtoB越境EC「SD export(エスディーエクスポート)」は、 鯖江商工会議所が全国の商工会議所に先駆けて2021年1月よりスタートした、 地産品の海外販売支援事業「CROSS BORDER『SABAE』(クロスボーダー鯖江)」に新たに参画すると発表した。

連携イメージ(ラクーンコマース)

これにより、地元中小企業は、海外の一般消費者向けの販売強化に加え、海外小売店への卸販売もオンラインで可能となり販路開拓が期待できる。ラクーンコマースとしては、商工会議所との提携は今回が初めてとなる。また同事業は、商工会議所が行う海外販売支援にBtoB越境ECサービスが参画する国内初の事例でもあるそうだ。

鯖江商工会議所は、2021年1月より、地元企業がコロナ禍で消失した売上回復を目的として、 海外YouTuberを活用した販促支援を手がける「PROMOJAPAN(プロモジャパン)」、 海外消費者向けのBtoC越境ECサイト「Zenplus(ゼンプラス)」と共に、海外への販路開拓支援事業「CROSS BORDER『SABAE』」を立ち上げた。商工会議所が主導し、プロモーションから越境ECでの販売までワンストップで支援する事業は全国初となる。

「CROSS BORDER『SABAE』」では、支援した商品の前月比売上が約1.2倍に増加し販売実績につながったことから、さらなる事業拡大と地元企業の売上拡大を実現すべく、海外小売店への卸販売の強化策を模索していた。そしてこのほど、「SD export」との取り組みを始めることとなった。

BtoB越境ECサイト「SD export」は、国内メーカーと海外小売店が取引できる卸販売専用の越境ECプラットフォームだ。世界134カ国を対象に、マッチングから受注、決済、貿易事務、物流まですべて代行し、メーカーにとっては国内と変わらない作業で手間やリスクなく海外に販売することができる。2015年にサービスを開始し、コロナ下のニーズの高まりによって流通額は前年比で168%となった。

「CROSS BORDER『SABAE』」の事業拡大に伴い、新たに「SD export」が参画することで、これまでの海外消費者向けの販売に加え、海外に実店舗を構える小売店やバイヤー、ネットショップ事業者などに対する卸販売の強化も可能となり。

利用を希望する地元企業は、鯖江商工会議所ホームページの専用フォームから問合せ後、プロモーション動画制作や出展登録、出品作業など販売準備を進めていく。

New Retail Navi編集部

New Retail Navi編集部

流通やコマース動向、テクノロジーやマーケティングの最新動向を紹介しています。

関連記事

最新情報

PAGE TOP