「PayPayフリマ」と「PayPayモール」、「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」とのすみ分けは?

2019年11月6日9:22

ヤフー(Yahoo! JAPAN)は、スマートフォン決済サービス「PayPay」を冠した、「PayPayフリマ」(iOS版)を2019年10月7日に、「PayPayモール」を10月16日より提供を開始した。ヤフーでは、「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」といったサービスがあるが、新サービスはそれらとどこが違うのだろうか?

[auth]

Yahoo!JAPANでは、10月7日に個人を対象としたサービスであるフリマアプリ「PayPayフリマ」をオープンした。当初はiOS版のみの提供となったが、2週間で40万ダウンロードを突破し、10月28日にはAndroidの提供を開始した。

Yahoo!JAPANでは、すでにヤフオク!を展開しており、「中古品の売買を含めた利用では日本で一番利用されるサービス」であると、ヤフー 取締役 専務執行役員 最高執行責任者(COO)小澤隆生氏は説明する。機能面ではフリマアプリユーザーが抱える課題の解消を追求したサービスであるという。

PayPayフリマは、出品者が料金を設定している。購入者は「価格の相談」ボタンから相談したい価格を入力して、出品者に希望価格を意思表示できる。出品者は希望価格に応じる場合のみ、同意ボタンをタップすると取引が成立する。

また、フリマアプリでの取引で手間がかかる価格交渉を機能化することにより、購入の障壁を下げる狙いだ。また、購入者は全品送料無料であるため、送料を気にせず買い物ができる。そのほか、個人の売買となり、消費税がかからない特徴もある。

一方、10月16日からオープンした「PayPayモール」は、Yahoo! JAPANが定める出店基準を満たした厳選したストアのみが並ぶプレミアムなオンラインショッピングモールとなる。「Yahoo!ショッピング」は数多くの商品が並んでいるが「Yahoo!ショッピング」がショッピングモールだとすると、その横に百貨店をつくるイメージだという。

「PayPayモール」には、ヤマダ電機、ロイズ、ZOZOTOWNなど、知名度や実績のある店舗が順次600店舗出店する予定だ。また、利用者にとっては、返品が14日以内であれば可能となる。同社では、利用者にとって、安心・安全なサービスを目指しているそうだ。

2019年11月1日からは、電子マネー「PayPay残高」など最大20%相当を付与する大規模キャンペーンをそれぞれ実施。当然、リアルで展開しているPayPay同様に、お得を打ち出し、PayPay同様に、急速なユーザー拡大を目指していることだろう。

[/auth]

New Retail Navi編集部

New Retail Navi編集部

流通やコマース動向、テクノロジーやマーケティングの最新動向を紹介しています。

関連記事

最新情報

PAGE TOP