2019年9月8日14:04
楽天グループの楽天ペイメントとJR東日本は、2020年春から、「おサイフケータイ」に対応したAndroid端末の「楽天ペイ」アプリで「Suica」が発行可能となると発表した。2019年6月5日に行われた記者説明会の様子を紹介する。
「楽天ペイ(アプリ決済)」に社会サービスといえる強力なインフラが加わる
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楽天ペイメントとJR東日本の提携により、2020年春から、「おサイフケータイ」に対応したAndroid端末の「楽天ペイ」アプリで「Suica」が発行可能だ。また、「楽天ペイ」アプリに登録した「楽天カード」から、「楽天ペイ」アプリ内で発行した「Suica」にクレジットカード決済によるチャージができる。これにより、「楽天ペイ」アプリだけで鉄道・バスなどの交通機関や、交通系電子マネー加盟店における支払いができる。それに加え、また、「楽天ペイ(アプリ決済)」の利用者は、アプリ内での「Suica」のチャージで、「楽天スーパーポイント」が貯められるようになる予定だ。
チャージ可能なクレジットカードは「楽天カード」(Visa/Mastercard/JCB)となる。また、定期券、Suicaグリーン券の購入等は、「モバイルSuica」アプリの利用が必要だ。さらに、注目されるiOSへの対応については今後検討していく。
JR東日本 常務執行役員 IT・Suica事業本部長 野口忍氏は、「今後は移動にかかわる領域をコアにサービスを広げていきたいです。Suicaはリアルでの利用に強みを持ちますが、圧倒的な会員数と国内最大級のマーケットプレイスを保有する楽天はネットサービスをリードするベストパートナーです」と話す。楽天との提携により、JR東日本では、さらにSuicaの利用頻度を高め、便利に利用してもらえると期待している。
JSuicaでのモバイルでの展開として、2006年には世界で初となる本格的なモバイルIC乗車券「モバイルSuica」を開始している。また、Appleの「Apple Pay」やGoogleの「Google Pay」と密接に関係することで、利便性をさらに向上させている。
一方、楽天ペイメント 代表取締役社長 兼 楽天 常務執行役員 中村晃一氏は、「楽天ペイとして初めて本格的な連携です。社会インフラともいえる強力なサービス(Suica)が加わることになります」と成果を口にする。楽天ペイメントでは、電子マネーの「楽天Edy」を展開しているが、「オープンなキャッシュレス化を推進しており、決済のすそ野を広げる意味で『Suica』に対応した」としている。
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