モーションセンサー「e.Sense」発売、セルフ量り売り販売に対応セルフ量り売り販売に対応(寺岡精工)

2020年6月3日7:00

寺岡精工は、モーションセンサー「e.Sense (イーセンス)」を2020年6月1日から販売開始した。

「e.Sense」は、同社がSDGsへの取り組みとして海外で展開している最新ソリューションで、500円硬貨サイズのセンサーとなる。すでにヨーロッパでは2019年から販売している。ナッツ、ドライフルーツ、クッキー、シリアル、はちみつ、地ビールなど、さまざまな商品の量り売りのセルフ販売を可能にする。

左から、モーションセンサー「e.Sense」、セルフサービススケール「SM-6000SSR」、「SM-6000SSP」(寺岡精工)

欧米では、昨今の海洋プラスティックごみ問題を契機に小売りチェーンが食品メーカーと組んで、“Unpacked campaign”(バラ売り運動) の展開を始め、バラ売り対象商品が急速に拡大しているという。その一方、セルフによるバラ売りには、商品のg単価が異なることから、安いg単価の価格で高いg単価の商品を購入する不正購入のほか、利用者が商品を選び間違うこともあるそうだ。同社は長年培ってきた対面販売のテクノロジーを応用して、利用者が商品を購入する動作を「e.Sense」が検知し、購入する商品のPLUを最寄りのセルフサービススケールに正確に送信することで、当該スケールには利用者が購入する商品ボタンが表示されるように開発したため、利用者が商品を選び間違うことなく購入できるとしている。

欧米のエコ意識が高い消費者間では、使い捨て容器の使用をやめて、自宅から容器を持ち込んで購入する“BYOC (Bring Your Own Container)”活動が加速しているそうだ。しかし、セルフの量り売りでは、自宅から容器を持ち込むと風袋引きの操作が煩雑という問題があった。そこで、同社はRFID技術を用い、自分の容器をセルフサービススケールに事前登録ができるように開発し、どのような容器を持参しても容易に量り売り購入が可能となるオプションを提供する。

今回、「e.Sense」に対応するセルフサービススケール「SM-6000SSR」、「SM-6000SSP」も 6月1日 から販売を開始した。「SM6000」シリーズは、海外で先行販売されているグローバルモデルだ。日本市場ではセルフサービスタイプ「SM-6000SSR」、「SM-6000SSP」から販売となる。「SM-6000SSR」、「SM-6000SSP」は、利用者が自ら計量・値付を行うため、スムーズなセルフ操作ができるように、音声案内、画面展開でサポートする。また、視認しやすいように洗練された画面表示も特長だという。「e.Sense」とともに、店舗でのストレスフリーなセルフの量り売り販売を推進する。

New Retail Navi編集部

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