システム・コールセンターを活用したタクシーのフードデリバリーサービス実証実験(電脳交通)

2020年5月7日10:36

徳島県徳島市の電脳交通は、2020年5月7日より徳島市において、同社のシステム・コールセンター「電脳デリ」を活用したタクシーのフードデリバリーサービスの実証実験を開始すると発表した。

サービス全体図(電脳交通)

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響により外出需要が急激に減少した結果、タクシー業界・飲食業界ともに売上が大幅に減少しており、経営維持が困難が状況になってきている。飲食業界においては、店内営業を自粛しテイクアウト・デリバリーのみの営業を行っている店舗が増加しており、配送に関わるニーズが高まっているという。一方で、タクシー業界においては、国土交通省タクシー事業者による「有償貨物輸送」の特例制度を創設し、同制度を活用して配送サービスを行うタクシー事業者が増えてきている状況だ。

電脳交通では、この両業種を同社のシステム・コールセンターにてスムーズに連携するスキームを構築することにより、タクシー業界・飲食業界それぞれの売上を確保することができると考え、今回のサービス開始に至った。

利用者は飲食店にデリバリーを電話し商品を注文し、その後、飲食店は電脳デリコールセンターに配達日時やお届け先情報を伝え、協力してもらうタクシー事業者の車両に対してシステムを通じて配送指示を送る仕組みだ。

配送日の1週間前から受付可能で、ランチ便は当日11時まで、ディナー便は当日17時までとなる。配達時間は、ランチ便が12時〜13時の間、ディナー便が18時〜19時の間に配送する。対象店舗は、「お持ち帰りデリ・とくしま」運営事業者と連携し参画店舗を募集する。

配送エリアは徳島市内で、料金は注文した商品の金額と配送サービス料となり、定額エリア内の配送サービス料は800円均一、定額エリア外の配送サービス料はタクシーメーター料金となる(原則1オーダーごとに配送サービス料が発生)。

また、2020年5月1日、徳島県徳島市と電脳交通は地域活性化包括連携協定を締結した。今回の実証実験においては、徳島市民へのサービス認知の面で協力を得る予定であり、その後も地域公共交通の活用方策について幅広く連携・協力して事業を推進し、徳島市の地域交通活性化に貢献していきたいとしている。

New Retail Navi編集部

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