総額53億円の資金調達を実施、スギ薬局および信金控股と業務提携(インアゴーラ ホールディングス)

2020年1月10日16:36

インアゴーラ ホールディングスは、 このほど総額53億円の資金調達を完了したと発表した。引受先は、SBIホールディングス、スギホールディングス、CITICグループ傘下の越境投資プラットフォームである信金投資控股有限公司(董事長:胡斌 本社:中国香港)となる。

中国消費者向け越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」(インアゴーラ)

同時に、インアゴーラは、スギホールディングスの子会社であるスギ薬局および信金控股を通じたCITICグループ各社と業務提携契約を締結した。インアゴーラは、スギ薬局のインバウンド事業の強化を目的に、中国人消費者のニーズおよび消費動向などに関する知見や中国マーケティングにおけるノウハウをスギ薬局に提供し、スギ薬局の日本国内店舗における中国人観光客などの誘致や購入促進、ブランディングをサポートする。

今後、WeiboやWeChatなどの中国SNSやKOLを活用し、情報やコンテンツの企画・制作・発信を行うほか、スギ薬局と共同で、中国人観光客に向けたスギ薬局店舗の品揃え、商品陳列、顧客対応などの企画にも携わる。

また、スギ薬局が展開する越境ECを担い、中国国内におけるマーケティングおよびブランディングをサポートするとともに、スギ薬局と共同で、インアゴーラが運営する越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」を通じて中国国内のアーリーアダプターにアプローチする。第一弾として、2020年春よりスキンケア商品「プリエクラ」を「豌豆公主(ワンドウ)」を通じて、中国の利用者に販売する予定だ。

また、信金控股との業務提携により、インアゴーラは、金融、エネルギー、小売り、不動産、情報や出版などの事業を傘下に持つ中国国有のコングロマリットであるCITICグループの全面的な協力を得られることになる。

インアゴーラは、新たな中国人顧客の獲得および販売チャネルの拡大を図り、信金控股を通じたCITICグループ各社と多様な連携を進め、CITICグループの利用者に対して「豌豆公主(ワンドウ)」の優待情報の発信や「豌豆公主(ワンドウ)」で取り扱う越境商品の提供、 販促キャンペーン、イベントなどの展開を実施する。

なお、インアゴーラは、信金控股の戦略的提携先である河南省政府に属する中原豫资投资控股集团有限公司のサポートを受け、現在インアゴーラが河南省省都の鄭州に構えている中国保税倉庫に関する業務の拡張・改善を図る。加えて、物流や販売会社など河南省現地企業との提携を進める。

 

New Retail Navi編集部

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