オムニチャネル化でリアルが6%、ECで2%の売上アップが見込める?百貨店ECプラットフォーム「DaaS」提供(ストライプデパートメント)

2019年10月16日8:00

ECデパートメント「STRIPE DEPARTMENT(ストライプデパートメント)」を運営するストライプデパートメントが地方の百貨店のEC化を支援する百貨店ECプラットフォーム「DaaS(Department EC as a Service)」を発表した。同社では、オムニチャネル化を支援することで、まず50の地方百貨店との提携を目指す。

ストライプデパートメント 代表取締役社長 石川康晴氏とトキハ 常務取締役 植山 浩文氏。植山氏は、「ダースに参加することで足りないことを埋めていきたい」と意気込みを見せた

ストライプデパートメント 代表取締役社長 石川康晴氏は、DaaSによるオムニチャネル化を進めることで、ロイヤルカスタマーによる年間の購入単価が高まる効果があるとした。

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DaaSは、 ストライプデパートメントが百貨店にECプラットフォームを提供し、百貨店ECサイトの運営をストライプデパートメントが代行するサービスとなる。百貨店は、イニシャルコスト、ランニングコストともに0円で、約1000ブランドの品揃えのECを顧客へ提供することが可能だ。

まずは、金沢・富山で展開する大和、 大分・別府で展開するトキハと業務提携を開始し、 9月12日からサービスを開始した。提携先百貨店では、利用者が店舗、 百貨店名を冠したECともに利用可能になることで、 個客利便性が高まり、オムニチャネル化を進められるそうだ。

例えば、現状の売上から、リアルで6%、ECで2%の売上の上乗せが見込めるという。まずDaaSを採用する大和やトキハでは、2%分の売上アップが可能となる。また、オムニチャネルにより、海外では顧客単価が4倍になった例もあるとした。

DaaSでは、地方百貨店の収益を高める効果もある。地方百貨店は会員獲得により、インセンティブを手にできる。ストライプデパートメントから百貨店には、EC経由の売り上げの場合3%、会員が登録した場合500円のフィーを支払う。

例えば、トキハでは、利用者がECサイトで商品を購入した場合、実店舗と同様のポイントが付くそうだ。当初は数日後に付与される仕組みだが、来年に向けて自動化を進めていく。

なお、決済手段については、売主がストライプデパートメントとなるため、同様に「クレジットカード」、「代金引換」、「d払い」、「auかんたん決済」、「ソフトバンクまとめて支払い」が可能だ。

今後は、オムニチャネル化の推進に向け、バレンタインデーや母の日などのイベントに合わせ、ポップアップストアを設けることを想定している。

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New Retail Navi編集部

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