店舗向け次世代分析プラットフォーム「InSight」提供のFlow Solutionsが総額1.5億円の資金調達

2019年10月1日8:00

Flow Solutionsは、2019年9月26日、DNX Ventures(米国サン・マテオ)、アコード・ベンチャーズ、 HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND(博報堂DYベンチャーズ)、楽天キャピタル(楽天ベンチャーズ)、Darwin Venture(台湾台北市)を引受先として、総額1.5億円の第三者割当増資を実施したと発表した。

店舗分析プラットフォーム「InSight」(Flow Solutions)

Flow Solutionsは、カメラなどの端末で取得したデータを統合し、分析、可視化、予測などが可能な、小売り向けストアコミュニケーションプラットフォーム「InSight」を開発・提供している。

カナダや米国、欧州など海外諸国では、すでに7割程度の小売店で来店者分析や転換率の計測など各種店内分析が実施されているという。一方日本では、POSに集積したデータ分析が主流のため、非購買者に関するデータなどを含めた網羅的な店内情報収集・分析が浸透しておらず、多くの小売店で店員の勘と経験に基づく事業が実施されている。

ストアコミュニケーションプラットフォーム「InSight」は、IoTセンサーを通じて取得した来店客数や顧客属性、POSや店内の導線、レジ待ちなど店舗内の各種データをはじめ、天気・スタッフなどの付随データを含むあらゆるビッグデータを取得・統合し、ビジュアル多彩で見やすいレポート画面として可視化する。さらに、eラーニング機能(操作方法・データ活用方法チュートリアル)を通じて、データの取り扱いをサポートする。

2019年7月時点で、すでにtutuanna(チュチュアンナ)やTriumph(トリンプ)などのアパレルブランドで導入が進み、 商品棚ごとのパフォーマンス分析の実施により、分析結果に基づいて商品陳列が変更されているという。

Flow Solutionsでは、今回調達した資金でチーム強化を行うほか、プロダクト面では、ポイントサービスの分析機能やエクスポート機能を追加、また、AIを使用した予測機能も充実させるべく開発を進める予定だ。

New Retail Navi編集部

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