2019年12月19日20:00
LINE Pay、メルペイ、NTTドコモ、KDDIの4社間での業務提携によって運営される加盟店アライアンス「Mobile Payment Alliance(MoPA)」は、2019年12月19日業務提携を解消し、活動を終了することに合意したと発表した。
その理由として、ニュースリリースではLINE Payの方針転換が挙げられている。LINE Payの広報は、「当社がぬける理由としましては、MoPA設立の今年3月と比較するとキャッシュレスを取りまく現状は大きく変化しております。増税を経て日本国内においてのキャッシュレス認知が劇的に高まり、各社ユーザー・加盟店拡大状況が好調です。それを受けLINE Payとして今後の戦略・考え方が変わってきたことが理由となります」と説明する。また、「親会社の統合の話とは無関係」であるとした。
LINE Payとメルペイは、サービスを利用する加盟店や利用者にとって真に利便性の高いモバイル決済サービスの提供を目的として、2019年3月に戦略的業務提携を締結し、加盟店アライアンス「MoPA」を設立した。
3月28日の記者説明会でLINE Pay COO長福久弘氏は、「1+1の足し算ですが、本気で取り組んでいる事業者に加わってもらうことで掛け算になっていき、より大きなアライアンスになると期待しています」と意気込みを見せていた。
その後、同年6月には、アライアンスの趣旨・目的に賛同したNTTドコモが参画。NTTドコモ プラットフォームビジネス推進部 ウォレットビジネス推進室 室長 田原務氏は、「MoPAに参画させていただき、モバイル決済が使える場所をLINE Payさん、メルペイさんとどんどん増やしていきたいと思います」と話していた。
また、9月18日の「MERPAY CONFERENCE 2019_SEP.」ではKDDIの参画が発表されたが、結果として1年も持たずにその役割を終えた。