NTTドコモが「d払い ミニアプリ」を配信、生活者が利用するメジャーなサービスを組み込み稼働率アップにつなげる

2019年11月7日15:00

多くの生活者が使うサービスの中に、さまざまなサービスを組み込むミニアプリに注目する大手企業が増えている。すでに、LINE、PayPayなど、さまざまな企業がミニアプリの展開を予定しており、海外のWeChat をインバウンド利用者等に向けに活用するなどの動きみられる。そんな中、NTTドコモでは2019年11月28日から「d払い ミニアプリ」を開始する。生活者の多くが利用するメジャーなサービスをd払いアプリの中に組み込むことで、さらなる稼働率アップ、d払いの利用促進につなげる狙いだ。

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「d払い ミニアプリ」は、d払いアプリの中にサービスを組み込み、加盟店が自社アプリなどで提供している事前注文や事前決済などのサービスを提供できるようになるものだ。それぞれのサービスをダウンロードしなくても、予約から事前決済までをシームレスに利用できる。

例えば、コーヒーショップやファーストフード店のアプリでは、利用者が店舗を選び、事前に注文・決済が可能だ。注文時には受け取りの日時を指定できる。また、好みの商品をトッピングするといったことも可能だ。店舗では、商品の準備が整ったのち、利用者のアプリに通知、その後店頭で受け取りを行う流れだ。海外のアプリでは、同一のアプリでさまざまな生活サービスを受けることができ、消費者に受け入れられているものもある。

NTTドコモのアプリのサービス開始時点では、JapanTaxiの配車サービスに対応する予定だ。タクシーの配車サービスのアプリでは、位置情報などを利用してタクシーを指定した場所まで呼び出し、乗車後は決済もシームレスに行われるという。基本的には、Japan Taxiのアプリを利用することと同様に配車ができるが、NTTドコモにとってはd払いアプリの利用をより高めることができ、よりd払いを使用してもらえる可能性が高まる。また、12月10日からはドコモ・バイクシェアの事前決済に対応し、今年度内には吉野家の注文、ローソンの生鮮食料品の事前予約・決済も利用できるようになる。

さらに、ローソン、スギ薬局、ジャパン、上島珈琲店、かっぱ寿司、牛角、しゃぶしゃぶ温野菜、First Kitchen、Wendy’s First Kitchenといった店舗から、d払いでの買い物がお得になるクーポンを配信する。

d払いは、10月5日に1,000万ダウンロードを突破。取扱高は760億円を突破しているという。ミニアプリのリリースによってサービスのすそ野拡大を図り、より消費者に受け入れられるサービスになると期待したい。

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New Retail Navi編集部

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