サッポロファクトリーでOMO型仮想空間賃貸借の事業化に向けた実証実験(サッポロ不動産開発)

2020年8月7日16:41

サッポロ不動産開発は、同社が北海道札幌市で運営する複合商業施設サッポロファクトリーにおいて、 OMO型仮想空間賃貸借の事業化に向けた実証実験を2020年8月15日~10月11日に実施すると発表した。

「AiRTOWN(エアタウン)」(サッポロ不動産開発)

同実証実験では、AR技術を活用し、実店舗のないEC店舗や普段はなかなか手に入らない商品などを扱う店舗のバーチャルショップ「AiRTOWN」をサッポロファクトリーのアトリウムに出現させ、利用者に新たなショッピング体験を提供するための事業検証を行う。

「AiRTOWN」では、リアル空間の商業施設内に、AR技術により無限に広がるデジタル空間エリアと接する場を設け、利用者にリアル商業施設とバーチャル商業施設が融合した新しいショッピングの形を体験してもらう。利用者にとっては、実店舗での買い物とはまたひと味違う、普段みられない店舗や商品に出会える機会に、また出店者にとっては、リアル店舗への出店と比較し、短期間・低コストでの新規出店が可能となり、多くの顧客接点を創出する機会を目指す。同時に同社としては、現存のリアル空間に留まらない、デジタル空間における事業拡張への新たな可能性を探っていくそうだ。

今回登場する店舗は、全6店。グルメ・スイーツ、雑貨、アウトドアグッズ等全国のこだわりの品をセレクトして販売するなど、バーチャルだからこそ実現可能な店舗をラインナップする。

同社では、昨今のデジタル化の進展や価値観の変化に合わせ、IoTや最新テクノロジーを活用した新たな価値の創造に取り組み、まちに住む人、働く人、訪れる人に高い利便性や快適さを提供し、周辺エリアも含めたまちの魅力向上と持続可能な笑顔の創出に挑むという。ECサイトの普及、モノ消費からコト消費への消費価値観の変化等により、商業施設も多様なライフスタイルに対応した新しいビジネスモデルの在り方が求められる中、デジタルの力により、商業施設がもつ可能性を新しい体験、新しいビジネスへと発展させ、利用者や出店者にオンラインとオフラインによる新たなショッピングスタイルを体験してもらうことで、相互のメリットが実際に創出されるのかを検証し、今後の展開へとつなげていくそうだ。

New Retail Navi編集部

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