2020年7月29日7:00
eギフトプラットフォーム事業のギフティは、POI位置情報マーケティングプラットフォーム「pinable(ピナブル)」を開発・提供するスイッチスマイルが行う第三者割当増資を引き受け、2020年7月27日付けでスイッチスマイルの社外取締役にギフティ代表取締役の鈴木 達哉氏が就任したと発表した。また、eギフトプラットフォームの強化およびeギフトの流通拡大を目的とした業務提携についても締結し、2020年7月28日より、両社のシステムを連携したソリューション「gifteeビーコン」の提供を開始した。
スイッチスマイルが提供する「pinable」は、従来のGPSやWi-Fiなどのエリア的な位置情報プラットフォームではなく、ビーコン(Beacon)を使用することで、よりピンポイントな位置情報を利用した広告やマーケティング分析のソリューションを提供するPOI位置情報マーケティングプラットフォームとなる。また、それらによって得られた顧客の行動と体験をロケーションDMPとして構築し、位置情報だけでなく属性や行動パターン、周辺環境などのタグ情報も含めた情報をマーケティング分析し、よりエンゲージメントの高いソリューションの提供を可能にするとしている。
今回の資本業務提携は、ギフティが推進する成長戦略の一環であり、eギフトプラットフォームおよびeギフトの流通額を拡大し、プラットフォームの利用価値を高めるとともに収益の多様化を図ることを目的としている。両社協業のもと7月28日より提供を開始した「gifteeビーコン」は、ギフティが提供するeギフトプラットフォームと「pinable」を連携した新たなソリューションであり、eギフトと組み合わせてPush型広告配信やマーケティング分析などの提供が可能となる。先行して、Push型広告配信のソリューションを、eギフトを発行する飲食・小売業およびeギフトを活用したサンプリングを実施するメーカーを対象に提供を開始している。飲食・小売のeギフト発行企業に対しては無料でビーコンを配布、店舗に設置したビーコンと生活者のオフライン行動データを活用したPush型広告配信を実施し、eギフトやeチケットの利用促進や新規の優良顧客の集客を実現するとしている。また、サンプリングを実施するメーカーに対しては、ギフティが提供するサンプリングソシューションと「gifteeビーコン」を併せて提供し、サンプリング対象者の生活圏でのサンプリング告知や、サンプリング場所の近隣でのPush型通知、店舗内のショーケースや棚前など局所的なPush型通知を可能とし、サンプリング効果の最大化を図ることが可能だ。中期的には、「gifteeビーコン」を介し蓄積されたデータと各種データベースの情報を結合することで、より精緻かつ高度なマーケティングデータ分析を幅広く提供する予定だという。