「神戸市ドコモAI翻訳実証事業」を実施(神戸市/NTTドコモ/みらい翻訳)

2020年6月30日7:00

神戸市とNTTドコモ、みらい翻訳は、 ICT・データを活用して地域課題の解決や市民サービスの向上を推進する一環として、通訳、翻訳が必要な外国人住民等に対し、NTTドコモとみらい翻訳が提供するAIを活用した翻訳ソリューション「はなして翻訳」および「Mirai Translator」を活用した「神戸市ドコモAI翻訳実証事業」を実施する。

同実証事業は、2019年3月14日に神戸市とドコモが締結した、「ICTを活用した安全安心なまちづくり」を目的とする協定の取り組みの1つとなる。

AIを活用した翻訳を利用することで、大規模災害時の避難所対応等、通訳者が確保できない場合でも、外国人住民等への円滑な対応が実現する。加えて、翻訳アプリを搭載したタブレットを用いることで、非接触での対応が可能になり、人の密集を避けることができるため、新型コロナの感染症防止対策としての活用を目指す。

具体的には、はなして翻訳を活用した区役所での窓口業務/訪問業務における通訳多言語(英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・ベトナム語の5言語)対応の強化を行う。

また、Mirai Translatorを活用した市役所・区役所における文書の迅速な多言語(23言語ペア)対応の強化・行政書類の迅速かつ正確な多言語翻訳による翻訳精度の均質化と、 職員の業務の効率化を目指す。実証期間は、2020年7月1日~10月30日となる。

今後は、各アカウントの日別利用回数や時間帯別利用割合、言語別利用割合等を集約することにより、市・区役所業務における多言語対応状況を可視化するという。

翻訳を行った単語や文章を集計し、頻出する固有名詞や専門用語を洗い出していくことにより、 翻訳精度の向上等を検討していく。また、他の翻訳・通訳サービスに対し、市民に正しく伝わっているか、応対時間が短縮できているか等を検証し、費用対効果を含め、本格導入の有無を総合的に判断するそうだ。

New Retail Navi編集部

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