2020年4月7日12:00
楽天とShopify Inc.は、マルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」(ショッピファイ)を利用する米国と日本のネットショップを対象に、2020年4月7日、 同プラットフォームの管理画面を経由して、楽天の運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」での店舗運営を可能にするサービスの提供を開始したと発表した。
「Shopify」は、自社オンラインストア構築・運営や複数EC販売チャネルでの店舗運営を支援するマルチチャネルコマースプラットフォームとなる。ECサイト構築や商品登録・在庫管理・受注管理などのオンラインストア運営に必要な機能を基本プランとして提供しているほか、利用店舗は管理画面上にある専用アプリストアから、オンラインモールなど複数のEC販売チャネルとの連携機能をはじめとして、ユーザーと連絡可能なメール機能や、 送り状の印字など配送関連の機能、SNS連携機能など、ニーズに応じて必要な機能を追加することができる。
このほど、同アプリストアにおいて、「楽天市場」での店舗運営に伴う商品登録・在庫管理・受注管理を可能とする「楽天販売チャネルアプリ」のインストールができるようになった。これにより、「Shopify」を利用してネットショップを運営している店舗は、「楽天市場」を新たな販売チャネルに加え、販路を拡大することができるようになった。
米国の利用店舗にとっては、「Shopify」を通じて「楽天市場」での店舗運営が可能となったことで、日本でのビジネス展開が容易になる。また、「楽天市場」のユーザーにとっては、 米国利用店舗の「楽天市場」出店が増えることで、世界の主要ブランドや日本で入手するのが難しいさまざまな海外商品などを購入できる機会が増える。なお、両社は、初期段階として米国と日本の利用店舗を対象に同サービスを提供し、今後は他の国や地域の利用店舗も対象として、同サービスを順次展開していく予定だ。
「楽天市場」は、約5万のEC店舗が出店する、国内最大級のインターネット・ショッピングモールとなる。一方、「Shopify」は、専門知識がなくても国内外へのオンライン販売を手軽に始められる、世界で175カ国・100万以上の店舗が利用する、クラウド基盤のマルチチャネルコマースプラットフォームとなっている。