2020年3月11日16:42
Blue Yonder, Inc.は2020年3月3日、卸売業者の独METROが、Blue Yonderの予測および補充ソリューションの拡張導入を決めたことを発表した。これにより同社は、競争優位性を高めるとともに、1,000万社以上におよぶHoreca(ホテル、レストラン、ケータリング業者)とトレーダー(中小の食料品店、小売・卸売業者)の顧客に最高のサービスを提供することを目指しているという。METROは、この統合計画ソリューションを2017年にポーランドで初めて導入したが、最近では5カ国に展開しており、その成果に応じてさらにグローバルに拡大することも検討している。
METROは、ホテル、レストラン、ケータリング事業者、および独立系トレーダーのニーズに応えるためのサービスを提供している。世界中の約1,600万の顧客は、同社の大型店舗で商品を仕入れ・購入できるほか、オンラインで注文した商品を店頭で受領、または配送してもらうことも可能だ。METROは、デジタル・ソリューションによって起業家や企業もサポートしている。現在、世界34カ国で事業を展開しており、10万人を超える従業員を擁している。
METROの最大の目標は、プロの業務顧客に対して、大型店舗であれ、オンラインであれ、どのようなチャネルにおいても、最高のサービスを提供することだ。そのためには、商品ライフサイクルの短期化、季節性や複数チャネル、プロモーションなどが引き起こす需要変動を調整すると同時に、在庫水準を管理するための従来の取引プロセスを刷新する必要があった。また、在庫回転率を高めながら、在庫水準を削減する必要もある。これら両方の課題に対処できる統合ソリューションを提供できるということから、Blue Yonderが選ばれたとしている。
METROでは、需要予測と補充の両ソリューションを併せて利用することにより、季節性やその他の変化し続ける市場要因を考慮して需要を正確に予測し、そうした需要を最適に満たし、顧客サービスと収益性を改善できるようになる。この予測ソリューションは、さまざまなセグメントにおいて、商品ライフサイクル全体にわたる消費者の需要を効率的に予測・形成することが可能なため、リソースを戦略的かつ収益性を高めるよう配分できるようになる。さらに、在庫補充能力を活用することで、在庫計画、補充、そしてオーダー・フルフィルメントの課題を解決する、総合的なアプローチを取れるようになるとしている。