2020年3月2日18:20
LINEは、同社のAI技術の研究・開発およびAI技術を活用した事業の発展を促進することを目的とし、2020年3月1日付でAI技術に関連する社内の組織を再編成するとともに、今後の採用活動を強化し、2021年中を目処にAI技術人材を200名規模まで拡大する方針を決定した。LINEでは、2016年にLINEおよびLINE関連サービスにおけるデータの分析・研究を行う専門の開発組織として「LINE Data Labs(ライン データラボ)」を設置し、各事業領域を超えてユーザーの利用動向等のデータを横断的に扱うことで、より精密なデータ分析や情報フィルタリングによる効率的なデータ・情報活用を進めてきた。「LINE Data Labs」での取り組みは、LINEのトークリスト最上部「スマートチャンネル」のコンテンツ表示や、LINEスタンプ、LINEマンガ、LINE NEWSなどのサービスで使われるレコメンドエンジンの開発、各サービスでのユーザー行動分析などに生かされている。
また、2017年にはAIアシスタント「Clova」を発表、「Clova Friends」「Clova Desk」などのAIスピーカーや走行中も声で操作できるカーナビアプリ「LINEカーナビ」を提供している。2019年6月には、LINEが開発・保有するAI技術を外部企業等へ展開する「LINE BRAIN」事業を始動し、FAQ対応、請求書の手入力、飲食店やカスタマーサポートの電話応対といったさまざまな分野で負担となっている業務をAI技術によって削減することで、業務の効率化やユーザーの利便性向上を促進するための取り組みを進めている。
これらのAI技術は、人間の声を認識する音声認識技術や、発話の意図を理解する自然言語理解技術、様々な条件下で認識する文字認識技術などさまざまな分野において開発・改善を続けており、外部パートナーとの連携も積極的に行っているそうだ。