AI で“将来のLTV”を予測して新規顧客獲得を効率化する「KAGARI」開発(トランスコスモス)

2019年12月3日8:00

トランスコスモスは、企業が保有する顧客の購買データをもとに統計予測モデルをAI を用いて算出し、そこから顧客の“将来のLTV”を予測、生涯価値や貢献度の高い優良顧客をリスト化/分析して広告配信を行う、デジタル広告における新規顧客獲得に特化したサービス「KAGARI(カガリ)」を自社開発・提供開始した。KAGARI を活用し、継続的な価値を見極め“将来のLTV”に焦点を当てたデジタル広告運用を行うことで、顧客企業のマーケティング戦略に応じた新規優良顧客の獲得を効率的にサポートするという。

「KAGARI」(トランスコスモス)

KAGARI は、顧客企業が保有する顧客の購買データから「期待購買確率」や「期待購買金額」といった、AI 活用技術による独自の統計予測モデルを構築し、それらの予測データをもとにLTVを算出することで“将来のLTV”という新たな指標を導き出す。また、既存のLTV と“将来のLTV”とのギャップを把握することで、これから急成長するであろう顧客層へのリーチもはかれるとしている。

さらに、KAGARI で多様な客層を見極めることによって、オンライン/オフライン、ブランドをまたいだ優良顧客層のリスト化や、既存顧客に対するLTV 引き上げ施策にも活用でき、既存顧客のロイヤル化や休眠顧客の掘り起こしなどをはかることも可能だとしている。

また、KAGARI が扱う購買情報は個人が特定できるような情報を含まないため、セキュリティ問題もクリアしやすく、スムーズに導入することができるという。

トランスコスモスは、今後もKAGARI におけるLTV 予測の精度向上と知見の収集を進め、 さらに“将来のLTV”予測指標の活用を広告だけでなく、 eコマースやデジタルエクスペリエンス、さらにはコンタクトセンター(コールセンター)などの領域に展開し、顧客企業のニーズに沿った統合的なマーケティングサポートの提供を目指す。

New Retail Navi編集部

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