ARプラットフォーム「ARaddin」で東京のビルを広告塔に(ツェッペリン)

2019年12月2日11:00

ツェッペリン(ZEPPELIN)は、電通デジタル、KDDIと業務提携し、ZEPPELINが開発したARプラットフォーム「ARaddin(アラジン)」の提供を開始する。

「ARaddin」の利用シーン一例(ツェッペリン)

ARプラットフォーム「ARaddin」は、AR技術を用いて事前に登録したビルをスマホのカメラで覗くとAIが認識し、建造物の壁面等にARの動画広告(人物、 キャラクターなど)がビルから飛び出す仕組みになっている。これにより、単なる広告ではない「体験型エンターテインメント」として商品・サービスをユーザーに訴求することができるという。また、AR技術によってユーザーにパーソナライズされたコンテンツを提供できるため、エンゲージメントをより高める効果が期待できるとしている。

ZEPPELINはKDDIとの業務提携により、KDDIが戦略パートナーシップを結ぶ米国企業SturfeeのVisual Positioning Service(VPS)技術を「ARaddin」に搭載する。VPSとは、 スマートフォン・スマートグラス(眼鏡型デバイス)に搭載されたカメラ越しの画像と3Dマップを照合し、位置情報だけでなく向きや方位までも位置情報を特定する技術だ。 「ARaddin」では同技術によってビルの場所や形を捕捉し、広告を出すことが可能だ。これにより、 よりシームレスでダイナミックな顧客体験を提供できる。

さらに、同サービスでは、広告費の一部をビル所有者が受け取れる仕組みになっている。同仕組みを機能させるために、広告主とビル所有者をマッチングさせるためのプラットフォームサービスや、ビルの「所有比率」に準じて広告費を分配するサービスなども提供していく。

ZEPPELINは、今後「ARaddin」によってAR市場の裾野を広げるとともに、AR技術が日常のコミュニケーションシーンに広範囲に活用されていくことを目指す。

New Retail Navi編集部

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