2020年6月25日11:41
ANAPの子会社であるANAPラボは、人工知能(AI)を活用して解析し、自動的に人物画像/動画を切り抜くシステム「Lab pick」 を開発したと発表した。2020年7月より当社が運営する「ANAPオンラインショップ」での試験運用を開始し、ファッションEC業務効率化の課題を抱える企業へ展開する方針だ。
今回新たに開発した「Lab pick」は、AIを活用し、ファッションアイテムを含む人物画像・動画から、人物とファッションアイテムを抽出し、背景の境界線を自動的に切り出すAIシステムとなる。従来、同子会社が開発していたシステムはファッションアイテムのみの抽出だったが、今回の開発で人物も含めた抽出が可能となり、また静止画のみならず動画まで対応させ使用範囲を拡充したという。
雑誌、新聞紙面の作成時やECサイトで使用する画像背景の変更時等において必須である画像編集時のトリミング作業をAIで自動化することにより、作業効率を劇的に向上させ、人件費の削減にもつながるという。例として、ネット通販大手「Amazon」における販売では、背景白抜きの画像での提供が求められており、業務効率化に大きく貢献すると見込んでいる。さらに動画からの抽出も可能となったことから、活用の幅が大きく広がるとした。「Lab pick」 はAPIによる提供が可能でシステム変更をすることなく、既存のシステムに組み込むことができる。