三菱地所の物流施設内に作業効率・動線のAI可視化ソリューション提供(ニューラルポケット)

2019年12月3日7:00

ニューラルポケットは、三菱地所の物流施設内において、AI技術を活用した倉庫内の作業効率・動線可視化ソリューションの提供を開始した。

AI技術による物流施設の見える化の実現は、三菱地所グループ初の取り組みとなる。物流施設においては、さらなるテナントサービスの強化に向け、倉庫内における適切な作業員配置や効率的な倉庫内レイアウトなどの倉庫内運営の効率化が求められている。そうしたニーズに応えるべく、AIソリューションの本格導入およびそれに伴う施設利用者に対する高付加価値サービス提供に向けた検討を2019年11月25日より、三菱地所が開発・運営するロジクロス名古屋笠寺において開始した。

AI解析技術(ニューラルポケット)

同取組みでは、ニューラルポケットの画像や映像を解析する独自のAI技術を活用し、テナント専有部内において作業員やAGV(自動運搬機)等の滞留状況や作業工程をデジタル化・可視化することで改善機会を特定する。そこで得られた結果を用いて、三菱地所において、テナント企業が抱える課題に対し、より効率的な倉庫運営に向けての改善機会のコンサルティングを含んだ付加価値の高いハード/ソフト面双方でのサービス提供を実現していくそうだ。

特徴として、AI カメラ解析での特許技術(変動マーカー技術)により、単眼カメラ1台から広範囲の空間の認識ができるため、設備投資コストを抑えた倉庫内のデジタル化が可能だ。また、セキュリティ面では、端末側で処理し、その場でデータ化 (エッジ処理)を行うため、外部にネットワーク経由で情報を送信せずとも解析ができる。テナント企業のセキュリティが守られるほか、通信コストも限定的だとしている。さらに、リアルタイムに倉庫内の動きを可視化できることからボトルネックの改善機会特定 /現場活用が比較的容易だとしている。

New Retail Navi編集部

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