丸井グループ「館内物流システム」の業務工数の削減に成功(フレクト)

2019年10月28日12:00

フレクトは、丸井グループの物流事業会社であるムービングの館内物流システムにおける開発支援を行ったと発表した。

ムービングは丸井グループの物流インフラを担う会社として、オムニチャネルの各種オペレーションを構築し、商品補充や売場作業の軽減支援など、独自の仕組みを進化させているという。主に丸井グループが運営する商業施設内にて、配送業者に代わり配送及び集荷を代行している。

丸井グループ「館内物流システム」を支援(フレクト)

これまで、配送業者より荷下ろしされた荷物を店内の物流担当者にて、「確認」、「集荷確認票押印」、「伝票のコピー」を行い、その後、物流担当者から届いた伝票コピーを業務センターの担当者が、「日々集計確認」、「月初請求書発行」を行っていた。この一連の作業において、集配確認票をデータ化する工数が膨大となり、思わざる過誤を引き起こす温床となっていたそうだ。

そこで、 今回これらの「館内物流」に関する課題を解決するべく、 フレクトが「館内物流システム」を開発した。具体的には、今まで荷下ろしを行っていた時に、荷物の確認は紙伝票のみだった。そこで、スマートフォンおよびバーコードスキャナーを活用し、紙伝票のスキャンと集計を自動的に行い、いままで手や目視で行っていた業務の工数を削減することができたという。

また、館内ではネットの通信状況に差があるためオフライン時にも館内物流の業務に支障が出ないよう実装時のアーキテクチャでは、 Progressive Web Apps(PWA)のService Workerを活用した。Service Workerでは、オフライン時の挙動制御が可能となる。スマホでWebアプリを起動し、Service WorkerにてバックグラウンドでJava Scriptを制御し、キャッシュを管理する。蓄積されたデータはWebアプリのサーバー(AWS)へ送信されたあと、15分ごとに業務センターのSalesforceに連携を実施し、管理画面ではレポート機能を使用した集計や梱包追跡を行うことが可能となる。

今年2月に一部拠点から順次リリースを実施し、3月には全国展開が完了。今後は、作業時間の管理や、作業時間の見える化ができるような機能の開発をしていく予定だ。

New Retail Navi編集部

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