ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」郊外店導入(青山商事)

2020年9月8日13:53

青山商事は、ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」を新たに「洋服の青山」10店に導入し、2020年9月5日から順次運用を開始すると発表した。これにより導入店舗数は「洋服の青山」で41店となる。また、今回導入する8県の中で、青森県・静岡県・岐阜県・広島県・島根県・徳島県の6県については県内初導入だ。

大型画面を使いEC在庫1,000万点から選び店で試着・採寸(青山商事)

「デジタル・ラボ」は、ネットの豊富な在庫数とリアル店舗の接客サービスの両メリットを最大限に生かしたシステムであるという。導入店の店内には、同社のECサイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を複数設置し、来店客はこれらの端末を通してECサイト上にある約1,000万点以上の在庫から好みの商品を選ぶことが可能だ。同社のECサイトは店在庫とも連動しているため、「デジタル・ラボ」の導入店では「洋服の青山」全785店舗にある在庫を確認することが可能となる。

利用者は店在庫をゲージ見本として試着や採寸を行うため、実際の商品の色柄や着心地などを確認した上で購入することができるのも特徴の1つ。また、商品は自宅に配送となるため、購入後は手ぶらで帰ることができ、後日店に商品を受け取りに行く手間も不要となる。

「デジタル・ラボ」の導入店では、同じ色柄のスーツをサイズ別で保有する必要がなく、限られたスペースで多くの種類を陳列できることから、現在は主に都市部の売場面積100坪未満の狭小店を中心に導入している。今回は地方郊外店(売場面積200坪以上の大型店を含む)を中心とした10店に導入していくが、これらの店ではスーツ売場の一部を縮小し、現在強化しているオーダースーツコーナー・ビジカジ商品・レディス商品などを拡充することで、多様化するビジネススタイルに対応した魅力ある売場を目指す。また、一度スタッフの接客を受けながら「デジタル・ラボ」で買い物を体験することで、利用者のネット通販に対する抵抗感を払拭し、同社ECサイトの利用促進にもつなげていきたいとした。

New Retail Navi編集部

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