会津若松地域の酒蔵へ遠隔接客体験を行う実証事業(TIS)

2021年9月17日19:03

TISは、豊洲オフィスのショールームにて、会津若松地域の酒蔵と連携し、遠隔接客体験の実証事業を2021年7月~11月で開催していると発表した。TISではコロナ禍での移動・観光の規制やプロモーションに課題を持つ地方の生産者に対し、地方創生につながる取り組みとして遠隔接客・ライブコマース事業の検証を実施している。

実証事業イメージ(TIS)

TISは、2019年4月より福島県会津若松市のICTオフィス「AiCT(アイクト)」に会津若松オフィスを設置し、会津若松地域のスマートシティ化につながる活動として、注力するキャッシュレス、ロボティクス、ヘルスケアの3分野で社会課題の解決を目指し、活動している。

同実証では、AiCTに入居する凸版印刷、會津アクティベートアソシエーション(AAA)と連携し、凸版印刷のIoA 仮想テレポーテーションを活用してTISの豊洲オフィスのショールーム(TIS DIGITAL Innovation Center)より遠隔接客体験の実証を実施している。

凸版印刷のソリューションである「IoA 仮想テレポーテーション」を使用し、横幅3メートルの大型3面モニターに向けて会津若松地域の酒蔵からのライブ中継を映像配信することで、酒蔵にいるかのような没入感を高めた遠隔体験を実現するそうだ。現地での接客と変わらない体験ができるのか、また商品の購入意欲が高まり、実際の購買につながるか、会津若松へ行きたくなったかなどを検証する。

今後は、同実証での最終的な検証結果をもとに、その場で商品の購入・決済まで完結できる機能等、事業化にあたって必要となる機能の検討を進めるとともに、常設でのイベントを実施したい事業者と連携していくことで、地方と都市部をつなぐ遠隔接客・ライブコマース事業の事業創出、ひいては社会課題の解決につなげていく方針だ。

New Retail Navi編集部

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