2021年9月7日19:27
パナソニック産機システムズは、飲食店やショッピングモール、ホテル、オフィス、百貨店、空港などさまざまな業態向けに、「配膳・案内ロボット」(中国PUDU社製)の受注販売を開始すると発表した。
同製品は、店内レイアウト、走行速度、音声、BGM、メニュー、広告などを登録しておくことで、従業員に代わって、来店時の出迎え・席案内、配膳・下膳、客席巡回など、さまざまな接客業務が行える。また、20台の連携運転も可能だ。例えば、飲食店の配膳業務では、ロボットが複数のトレイで一度に多くの料理や重い食器を安定させて運ぶことができる。
具体的な製品の特長として、従業員が料理をトレイに置き、配膳するテーブルをタッチパネルで選択するだけの操作となる。指定のテーブルに着くと、ロボットが音声で知らせる。利用者は画面をタップし料理を受け取る。複数のテーブルを経由することも可能で、ロボットが最適ルートを考えて配膳し、タスク終了後はパントリー等指定された場所に自動的に戻る。また、BGMを流しながらケーキやプレゼントを運ぶなどの特別な演出も可能だ。下膳では、まず従業員がテーブルを選択してロボットを向かわせ、使用済みの食器類をトレイに載せて、タッチパネルをタップすると、指定された食器返却場所に自動的に戻る。
さらに、予め設定されたルートを、冷水ピッチャー、食器類、ナプキン、除菌用アルコール、 台ふきん等を運びながら巡回する。
来店時は、来店客を迎え、テーブル席に案内する。案内後は指定位置に自動的に戻るそうだ。さらに、簡単な会話や、音声による集客など、ロボットとの簡易なコミュニケーションが可能だという。