AIデータ需要予測クラウドサービス「AIsee powered by CJ-DMP」発売(コニカミノルタ)

2021年8月20日18:06

コニカミノルタジャパンは、小売店が行う在庫管理や発注業務、販促業務の効率化・高度化に向け、AIを活用した需要予測を提供するクラウドサービス「AIsee(アイシー) powered by CJ-DMP」を発売すると発表した。

従来、機械学習などのAIを活用した予測は、専門家やデータアナリストが分析を行うことが多く、中小企業では大企業に比べ導入が進んでいない現状があるという。一方、中小企業のAI導入による推定経済効果は、2025年までに11兆円と試算されており、AI技術の利活用が進めば、企業の生産性の抜本的改善が期待できると考えられている。

POS等の販売データをアップロードするだけで、在庫/販売/来場者数の予測を出力(コニカミノルタ)

そこで、コニカミノルタジャパンは、機械学習やプログラミングなどの専門スキルがなくても自社データを蓄積するだけで、予測モデルが自動的に構築できる「AIsee」を開発した。「AIsee」は、機械学習の技術を用い、POSによる購買データや顧客データ、商品データ、販促イベントと気象などの外部データから「在庫予測」「販売予測」「来場者予測」など、顧客の将来の需要を予測する。

自動モデル構築により、閲覧したい予測結果を選択するだけの操作となるため、専門スキルがない担当者でもPOSデータや顧客データ、商品データ、販促イベントなどのデータを入れると、将来の需要予測が利用できる。まずは、「在庫予測」「販売予測」「来場者予測」の自動モデルから提供を開始する。順次、顧客からの要望を聞きながら予測モデルを追加していく。

また、在庫予測データと販売予測データを組み合わせることで、売れる商品や最適な在庫が把握でき高度な仕入れ判断が可能になる。これにより、機会ロスや廃棄ロスといった在庫ロスの削減を実現。また、複数店舗全体の在庫を把握することで、各店舗への商品の振替など在庫回転率を上げ、経営の効率化を図ることができるとしている。さらに、来場者数予測を用いれば、最適な人員シフトによる人件費の削減など、データを用いて効率的なコントロールが可能だ。

New Retail Navi編集部

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