2021年6月23日14:00
寺岡精工は、リオン・ドールコーポレーションが2021年6月24日にオープンするスーパーマーケット「リオン・ドール 磐梯店」において、同社製の電子棚札(ESL)を導入すると発表した。磐梯店での同運用のあと、順次展開予定だ。
リオン・ドールは、これまでも意欲的にTERAOKAと新技術の導入を進めてきた。消費者が自ら商品スキャン・支払いを行うセルフレジもいち早く取り入れ、2019年に全店導入が完了している。
同社では、DX(デジタルトランスフォーメーション)による店舗作業を変革し、省人化・省力化を実現すべく、TERAOKA の電子棚札(ESL:Electronic Shelf Label)の導入を決定した。ESL によって頻繁な売価変更に関連する作業負担を軽減する作業変革によって接客へシフトし、さらに充実した売り場づくりを実現させることも狙いの1つだ。
5 月のテスト運用で効果検証を終えた同社は、6 月 24 日オープンの磐梯店を含む 3 店舗で本格運営を行い、今後、全68店舗へ展開する予定だ。
ESL は従来紙で表示されてきた店頭の商品棚札(値札)をデジタル化したもので、無線通信を使った遠隔操作で店舗内の表示売価をリアルタイムで切り替えることができる。紙の値札や POP の貼り換えをデジタルにより自動化することで、売価変更の作業負担を軽減。店舗の信用低下やチャージロスにつながる、ヒューマンエラーによる表示価格のアンマッチを防止する。食品スーパーでの売価変更の頻度は高く、9,000アイテムある店舗では、3 カ月に約1万2,000枚、1年で約4万8,000枚ものPOPを変えているという試算もある。紙資源の消費削減につながるほか、電子ペーパーは表示後は電力を使用しない。フリーレイアウトで、セールやQR コードを使った商品情報の紹介も可能だ。視認性が高く、紙 POP に劣らない訴求力を実現するという。