神戸元町商店街で骨格推定AI技術を用いた通行量測定の実証実験(NTTデータ関西)

2021年6月15日20:29

NTTデータ関西は、プロネットと神戸元町商店街にて、骨格推定AI技術を用いた通行量の測定を行う実証実験を2021年1月より実施している。

従来、通行量の測定については、測定員による計測を行っていたが、予め人員確保が必要であり、かつ、さまざまなエリアを柔軟に測定することができず、現状の把握が課題となっている。また、従来のAIの技術を活用したサービスでは、クラウドサービスなどインターネットを介して映像を提供することが多く、個人情報保護の観点より懸念がある。

活用シーンの例(NTTデータ関西)

同実験では、既設カメラの映像より骨格推定AI技術を用いて、人の検知を行い、通行量を通行時間・通行方向ごとに分類して集計した。その結果、現地での測定員が不要になることが分かり、今後の活性化に向けて分析・活用の基礎となる通行量データをはじめとした空間内の人数情報をタイムリーに取得できることを確認している。

また、インターネットを介さずに通行量データを取得でき、取得した映像についても保存を行うことや、外部へ連携することがないので、個人情報の保護や情報漏洩の防止が可能になりる。

今後は、通行量の測定のみならず、滞留量などの測定を予定しており、商店街の共有エリアや店舗内エリアの空間の有効活用や、コロナウイルス感染症対策における密の回避などに活用する予定だという。

New Retail Navi編集部

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