2021年6月4日12:44
ファンケルは、2021年6月8日から、大阪府門真市に新たに設立した「ファンケル 関西物流センター」の稼働を開始すると発表した。出荷能力が現状の1.4倍に拡大するほか、翌日配送エリアも拡大する。
同社は、中期経営計画の「広告先行成長戦略」(2015~2017年度)や、「実行2020」(2018~2020年度)により、売り上げが大きく伸長した。また、新型コロナウイルスの感染拡大により、通信販売の利用が増えており、2020年度の出荷量は2015年度と比べて約130%となったそうだ。
今後、日本国内では5Gの普及などにより通信販売への需要増が見込まれる。また、今年度から開始した中期経営計画「前進2023」(2021~2023年度)では、国内外で持続的な成長を目指している。今回、国内外での積極的な事業展開を支えるインフラ基盤を整備するために、物流センターを新設した。
関西物流センターの特長として、出荷量が現在の3.4万件/日から5.0万件/日と能力が約1.4倍向上。「関東物流センター」から通信販売、直営店舗に出荷する「ファンケル」の荷物量約35%と、グループ会社「アテニア」の全製品を出荷する。また、九州や四国、中国エリアの翌日配送を実現。配送費も年間約2.3億円削減する見込みだ。
「パレット自動倉庫」や「ケース自動倉庫」などを導入して、入荷や保管、補充作業人員を約65%削減。製品の搬送ラインでは「ピッキングロボット」などを導入して自動化を進め、作業人員を約40%削減した。自動化が図られた最新鋭の物流センターとなっている。
さらに、屋上全面にファンケルグループで最大規模となる太陽光パネルを設置。「関西物流センター」で使用する電力の約16%をまかなう。
また、特例子会社「ファンケルスマイル」の分室を設置。門真市に初めて設置された特例子会社で、多様な人材が活躍する物流センターとなる。