流通事業者向けOMOコマース事業基盤「OMNI-BASE」ライセンス提供(ファッション・コ・ラボ)

2021年5月14日21:10

ワールドグループのファッション・コ・ラボは、日本ユニシスと、オンライン・オフライン販売を融合させたOMOコマース事業を展開する小売・通販事業者向け事業基盤システムの分野で協業を開始すると発表した。

ワールドが保有・利用し、ファッション・コ・ラボがアパレル業界を中心に提供しているEC/OMOソリューション「Omni-Base(オムニベース)」のライセンスを日本ユニシスに提供し、同社が独自機能を追加、新サービスブランド「DIGITAL’ATELIER(デジタラトリエ)」のサービスメニューとして提供を開始する。また、ファッション・コ・ラボが得意とする業務支援(サイト制作、CS、物流業務など)を合わせて提供することで、企業のOMO・デジタル化推進をシステム・業務の両面でサポートする。

なお、第一号クライアントとして、大手ファッション小売りへのサービス提供が決定し、2022年春の稼働を目指して適用作業を開始した。

日本ユニシスの「Omni-Base for DIGITAL’ATELIER」は、10億から1000億円規模の事業に対するSaaS型の基盤システムだ。随時、新機能追加ができるため、クライアント企業は必要な機能を選択し利用することが可能だ。SaaSならではのスピーディーな導入ができ、数百億円規模の事業でも1年前後でリリースを実現できる。主な機能として、フルフィルメント機能 (仕入から受注・販売/出荷の管理)、EC機能(スマホサイト・PCサイト・スマホアプリ)、通販機能(コールセンター機能)、店舗機能(POSと連携する各種OMO機能)、卸・委託機能(外部モールとの商品・在庫・売上連携機能)を有する。

ファッション・コ・ラボは今回のEC・OMOソリューション「Omni-Base」のみならず、ワールドが培ってきたアパレル・小売SPA業態の知見が蓄積された、「ワールドで実際に動き業務に活用されている」仕組み、システム基盤を業界の共通基盤として提供し、投資負担とリスクを軽減、業界の生産性を向上させる一助になることを目指す。具体的には、すでに提供が開始されている在庫コントロール、基幹システム、店舗システムに加えて、現在開発中のソリューションの外販をより積極化していく。

New Retail Navi編集部

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