2021年4月27日22:22
合掌ホールディングスは、台湾に本社を置くOwlTing Japanと協業し、合掌民宿にOwlTingが提供する予約管理システム「OwlNest」を日本で初めて導入し、予約受付を開始したと発表した。
国内外から年間216万人(2019年統計データ)の観光客が訪れる世界遺産・白川郷には、合掌民宿、ゲストハウス、旅館、一般民宿など約40施設ある。その中でも昔ながらの建物である合掌造りに宿泊できるのが、合掌民宿となる。
これまで合掌民宿の予約は、電話やFAXのみの受付で、女将さんが紙に記録をして管理していたそうだ。そのため、単に手間がかかるだけでなく、オーバーブッキングやダブルブッキング、NO SHOWなど、数多くの問題が発生していた。
また、合掌民宿の利用者の7,8割を占めている海外の利用者にとって電話やFAXでの予約はハードルが非常に高く、空室があるのにも関わらずより簡単に予約のできる近隣都市の宿泊施設に多くの宿泊客が流れてしまう状況だったという。
そこで同社はOwlTingと協業し予約管理をデジタル化することで、宿泊予約や客室の在庫管理にかかる手間の効率化とコストダウンを実現した。
OwlNestの強みは、ブロックチェーン技術を活用した予約システムだという。台湾ではITリテラシーがそこまで高くはない年配者や地方在住者に利用してもらうよう設計されているため、白川郷の民宿での導入により、オーナーや女将の負担を軽減することができるとしている。
現在OwlNestは、世界的企業であるBooking.comやExpediaを含む13のサイトと連携している。提携している宿泊予約サイトと一体型のため、オーバーブッキングやダブルブッキングの不安も払拭されているそうだ。