2021年4月26日22:06
NECネッツエスアイ、ギガプライズ、SecualおよびTOY BOX 信州スカイパークサービスセンター(TOY BOX)は、信州スカイパークにICT機能を搭載した街路灯を設置し、そこから得られるデータを活用したDXサービスの実証実験を2021年4月~2022年3月まで実施すると発表した。
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響や地震、大雨による自然災害の発生により、地域の安心・安全に対する取り組みや意識は高まっている。また、外出自粛の影響により街から賑わいが消え、観光地や商店街では活気を取り戻すためにさまざまな工夫を行っている。そうした地域の課題の解決を実現し、住む人や訪れる人が安心・安全で健康に生活できるまちづくりを目指すため、街を照らすインフラとして活用されている街路灯に防災・防犯対策ツール、街に通信インフラを提供する地域ネットワークといった様々な機能を付加し、さまざまなサービスを提供するそうだ。
具体的には、街路灯内にあるネットワークカメラを活用し公園内の状況をリアルタイムで把握する。撮影した映像は、映像AI技術を活用し侵入検知、滞留分析、属性分析を行い、公園内の防犯対策を強化する。また来園者の人数、滞留状況から混雑状態を検知し、感染症対策へと活用することで来園者の安全を確保する。
さらに、天候、季節、時間帯に合わせ照明の色を変更することにより、華やかな公園を演出。公園内のスポーツイベント、地域の催し等と連携することで、来園者が五感で楽しめる、また来たくなる環境の提供を目指す。無線アクセスポイントによるフリーWi-Fiを設置し、来園者向けの通信環境を提供する。
さらに、街路灯の運用状況を一元管理、見える化を行い、管理業務の効率化を図る。また、ネットワークカメラを活用し公園内の状況を管理事務所から把握する。現地に赴き確認しなくても今までよりも広い範囲を確認でき、業務の効率化を目指す。