九州大学と購買データと医療データを連携した研究開発実施(トライアルHD)

2021年4月23日11:09

トライアルホールディングス(トライアルHD)は、九州大学のオープンサイエンスプラットフォームに参画し、傘下のトライアルカンパニーが運営するディスカウントストア「トライアル」の購買データと九州大学病院のビッグデータを活用して病気の「超早期発見や予防」等を含む包括的ヘルスケア分野のイノベーション創出に挑む、ヘルステック分野での産学連携の取り組みを開始すると発表した。

ヘルステック分野でのオープンイノベーションを促進(トライアル)

トライアルHDが九州大学に提供するのは、「トライアル」で購入された商品データと、購入者の性・年代データ(個人を特定し得ないデータ)となる。これらデータを医学的視点から分析し、属性ごとの生活習慣の推測や、健康上のリスク測定等を行うことで、病気の「超早期発見」や「健康寿命延伸」など新たな価値創造を目指す。これまで民間企業の購買データをヘルステック開発に活用した事例はなく、今回の取り組みが世界初となるとしている。

トライアルグループと九州大学は2018年から連携し、トライアルHD取締役 兼 Retail AI代表の永田洋幸氏らが、小売リアルデータを用いた分析授業を同大工学部で行っている。また、福岡県宮若市でのリモートワークタウンムスブ宮若プロジェクト(産官学による“新しいまちづくり”)でも両者は協働している。

 

New Retail Navi編集部

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