京都中央信用金庫がWeChatのミニプログラムで中国越境EC支援(インタセクト・コミュニケーションズ)

2021年3月30日20:17

インタセクト・コミュニケーションズは、京都中央信用金庫が取引を行う企業の商品について、12億人以上のユーザーが利用するコミュニケーションアプリ「WeChat(ウィーチャット)」を活用した中国向けの越境ECによる商品販売を2021年5月より開始すると発表した。金融機関がWeChatのミニプログラムを活用した越境EC支援を行う取り組みは、日本初の事例となる。

越境ECモールイメージ(インタセクト・コミュニケーションズ)

WeChat内に中国越境ECモールを設置し、京都中央信用金庫の取引企業の商品を同社が販売する。また、KOL(Key Opinion Leader)と呼ばれるSNS上で多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーからの発信やWeChatミニプログラムの機能を活用したライブ配信などを行う。

なお、WeChatミニプログラムとは、中国で最も使われているコミュニケーションアプリ「WeChat」で起動させるミニアプリだ。WeChat Payを用いた決済機能との相性も良く、中国では生活において欠かすことのできないスーパーアプリだという。

越境ECモール名は「京都优品(優品)跨境商城 英文名:Kyoto Selection Mall(Global)」(和訳:「京都の優れたモノを集めた越境ECモール」)となり、食品・酒、焼物(京焼・清水焼・京七宝)、染織(西陣織・京友禅)、諸工芸品(京漆器、京扇子、京うちわ、京刃物、京和傘)、インテリア製品、アパレル、小物などを販売する予定(現段階の予定商品のため、オープン時には販売前の商品を含む可能性があり)。

※令和2年7月に経済産業省から発表された電子市場に関する市場調査によると、2019年国別BtoC EC市場規模において中国は2位の米国に3倍以上の差をつけた1位(1兆9348億USドル)となっております。

京都中央信用金庫の業務内容としては、①中国越境ECモールにおける一体的な販売と運営、②中国越境ECモールの現地消費者に向けたプロモーション、③中国への輸送、および現地消費者への配送、④消費者からの問い合わせ等のカスタマーサポート、となっている。

New Retail Navi編集部

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