2021年3月17日19:58
ECデータバンクは、楽天市場のスマートフォン商品ページの回遊対策を最短2クリックで実現するサービス「EC-UP(イーシーアップ)」に、一緒に購入されている商品を自動的に表示する「同時購入商品の自動表示」機能を追加した。
同時購入システムは、「商品Aと商品Bがよく同時に購入されている場合、商品Aのページで商品B(また商品Bのページで商品A)を紹介したほうが、ショップの売上に貢献できるのではないか」という単純な発想より生まれたシステムだという。具体的には、それぞれの商品ページ内に「よく一緒に購入されている商品」として別の商品情報が自動的に表示される。
楽天市場では、複数商品を組合せて販売・購入できる「組合せ販売機能」が存在している。枕に枕カバー、生花にラッピング、革靴にケア用品など、親商品と子商品を登録する事で利用できる機能だ。利用者にとっても商品を探す手間が省け、ショップにとっても組合せて買ってくれることで客単価が上がり、売上につながる機能だ。
しかしながら、同機能に関して複数ショップにヒアリングしたところ、ほとんどの商品で利用されていないという結果だったという。その理由として、①複数カラーやサイズがある商品は、組合せ販売として利用できない、②商品の選定は、1商品ずつショップが手動で行う必要があるため、膨大な手間がかかる、③楽天が一括でまとめて登録、削除、変更する機能を提供していない、といった点が挙げられるそうだ。
今回、EC-UPに追加された同時購入システムは、それら標準機能の問題点を全て解消した仕組みを採用。1件の注文で複数商品が購入された場合、商品ごとにどの商品が同時購入されたかを自動集計、同時購入件数が多い商品順に自動表示・自動更新する。ショップの作業は「どの商品で同時購入システムを利用するか」選択するだけあり、最短2クリックで設定が完了するという。初期費は無料で、商品数が1万までのショップであれば、全商品で自由にシステムを利用できるサブスクリプションサービスとなるそうだ。