空間コンピューティングデバイス「Magic Leap 1」活用のXR体験の実証実験(NTTドコモ/ニトリ)

2021年3月5日19:44

NTTドコモとニトリは、XRサービスの検討に関する協業契約を、2021年2月23日に締結したと発表した。これにより、XR を活用することで、法人あるいはリフォームの利用者がより快適に買い物できる、新時代のショールーム体験創出に取り組むという。

2021年3月10日より空間コンピューティングデバイス「Magic Leap 1」を活用した XR 体験の実証実験を開始する。会場は、グランフロント大阪 北館3階「ニトリ企業向けショールーム(NITORI BUSINESS&REFORM)」となる。

システムキッチンが 3D で現実空間に出現(NTTドコモ/ニトリ)

ショールームでは、Magic Leap 1 を装着すると、システムキッチンが実際の空間に現れ、その場に存在しないシステムキッチンがあたかもショールームに実在しているかのような体験が可能になる。従来のショールームでは、設置スペースのサイズによって、利用者が実際に体験できるカラーバリエーションや、オプションの組み合わせの数には限界があったという。しかし MR(複合現実)を用いることで、デジタル上に設置された膨大なバリエーションから、利用者が自分好みにカスタマイズした 3D モデルを見ることができる。また、「Magic Leap 1」のコントローラー操作によって、ただ 3D のキッチンを眺めるだけではなく、引き出しの開閉などの動作を実際に触れているかのように疑似体験することができるそうだ。さらに、これらの体験を複数名で同時に行うことができるため、利用者間での感想の共有や、従業員からのスムーズな案内が可能となる。

また、同体験は直接システムキッチンに触れるのではなく、MR を用いて出現させた 3D のシステムキッチンに対して非接触で操作を行うことができる。このような MR の特性を活かし、今後コロナ禍への対策となるようなサービス提供も視野に入れて、検討を進めていく。

New Retail Navi編集部

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