2021年2月12日11:23
インターファクトリーは、クラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」において、FutureRaysが提供する通販基幹システム「クラウドK」と連携し、ECサイトと通販基幹システムのリアルタイム連携を可能にするテレビ通販向けサービスの提供を開始した。
EC市場が拡大する中、テレビ通販もいまだ中高年者層を中心に多くの支持層を持つチャネルの1つとなる。現在ではECサイトとの並行販売が主流となっており、テレビ通販とECサイトのリアルタイム在庫連携やオペレーターの顧客対応効率化等の課題が顕在化している。
インターファクトリーとFutureRaysはこのような事業者の課題を解決するため、クラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」と、通販基幹システム「クラウドK」が連携し、テレビ通販向けサービスの提供を開始した。これにより、「ebisumart」にてECサイト構築を行い、「クラウドK」を通販基幹システムとして導入した事業者は、テレビ通販などによる電話注文とECサイトのリアルタイム在庫連携や、オペレーターの顧客対応効率化が期待できるとしている。
具体的には、電話とECサイトからの受注をリアルタイムに連携し、正確に販売可能な数を管理できるそうだ。過剰受注による顧客キャンセルの対応が軽減され、販売予定数の売り切りに役立つ。
また、電話とECサイトからの受注在庫をクラウドKで一元管理することで販売可能数を適切に管理できる。ECサイト側にもクラウドKの在庫情報をリアルタイムに参照可能だ。
さらに、電話受注とECサイトからの受注に関係なく、注文受付順に商品を出荷できる受注時引当機能と、在庫切れの場合、次の入庫予定をアラートし、顧客対応中のオペレーターが発送可能日を案内することができる最短発送可能日表示機能で、販売機会を逃さないようにするという。
また、テレビやラジオ通販の場合、短い放送枠では、顧客が注文時、商品名が不明で放送日や番組名、またはパーソナリティ名しか分からないこともあります。これに対応できるよう企画サブ機能を加えた。同機能を利用し、同じ番組の放送日時違いによる注文数分析などにも活用できる。
そんほか、テレビ通販の場合、放送開始直後から急激な電話注文とECサイトからの注文が殺到し、在庫の取り合いになるケースが頻発する。電話注文をする顧客が通話中に在庫切れが起こることの無いように、オペレーターが商品をクリックした時点で在庫を確保でき、オペレーターは顧客情報を慌てずに入力することが可能だ。これにより、顧客満足度向上や売上拡大に寄与するとしている。
なお、すでに先行導入事例として朝日放送グループ エー・ビー・シー メディア コムにて、テレビ通販向けサービスの実装及びリリースを行っている。