2021年1月28日16:18
アイリスオーヤマとソフトバンクロボティクスグループは、合弁会社「アイリスロボティクス株式会社」を2021年2月1日に設立すると発表した。
今回設立するアイリスロボティクスは、新商品開発力とメーカーベンダー(製造業と卸業の融合形態)による広範囲の販売ネットワークを通じてさまざまな業界における知見を持つアイリスオーヤマと、AIロボットOS分野で高い技術を持つソフトバンクロボティクスグループが提携することで、法人向けサービス・ロボット分野での市場創造を目指す。
また、新型コロナウイルス感染症による雇用や就業に関して生じているさまざまな課題や若年層の雇用問題などの社会課題に対して「ロボットオペレーター」の創出といった新たな労働市場や雇用機会を創造することで、日本の企業と社会が抱える課題解決に努めるそうだ。
事業として、自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」を販売。掃除業務の自動化、空間浮遊菌量の削減や床面のウイルスを含む菌の削減効果が期待されることに加えて、さまざまな外部機器と接続できるコネクタによりスピーカーやカメラを用いた販促やマーケティングへの活用といった清掃にとどまらない多様な付加価値を提供するという。
また、配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」は、飲食店やホテル・旅館、小売店などで従業員と共に働くことを目的に開発された。配膳・運搬ができ、従業員がより多くの時間を接客に充てることができるそうだ。飲食業界への市場創造に加えて、屋内配送の可能性がある産業を中心に新たな活用を提案する。さらに音声案内や決済連携、画像認識などの機能追加による新たな付加価値と市場創造を行う予定だ。
また、サービス・ロボットを業務に取り入れる際に必要になる、業務設計コンサルティング・定着化支援のほか、ロボットオペレーターの派遣等、業務のロボット化に伴い必要となるトータルソリューションを提供する。
さらに、各業界のニーズを踏まえて掃除ロボット、配膳ロボットに続く法人向けサービス・ロボットを開発し、グローバルに提供していく。