ウォルマートから西友株式を取得(KKR/楽天)

2020年11月17日20:33

楽天、KKR & Co. Inc.およびウォルマート・インクは、2020年11月16日、ウォルマートが保有する合同会社西友について、KKRが過半数株式を、楽天が新たに設立する子会社が少数株式を取得することで合意し、契約を締結したと発表した。同取引における企業価値は1,725億円(約16億米ドル)となる。

同契約では、KKRは西友株式65%を取得、楽天は小売業のDX推進を目的に設立する新会社を通じて西友株式20%を取得する。ウォルマートは西友株式15%を継続保有する。

今回のKKRと楽天の西友への出資を通じて、西友の利用者にはこれまで以上の利便性を提供することを目指す。具体的には、①デジタル・チャネル投資の加速化による、アプリを利用した買い物、決済、配達の実現、②新たなキャッシュレス決済の導入、③オンラインとオフライン(実店舗)を融合させたサービス体験の向上、④消費者のニーズを先取りしたエブリデー・ロー・プライス(毎日低価格)商品群の拡充、といった施策が考えられるそうだ。

なお、楽天とウォルマートはすでに、戦略的提携のもと、楽天と西友の合弁会社を通じてネットスーパー事業「楽天西友ネットスーパー」を協働運営している。また、米国においても電子書籍サービス「楽天Kobo」の展開において協業している。同取引もその一環であり、楽天は新会社「楽天DXソリューション(仮)」を通じて、楽天が保有する1億以上の会員基盤やテクノロジーを活用して、西友を含む日本の小売業のさらなるDX推進を支援するという。

New Retail Navi編集部

New Retail Navi編集部

流通やコマース動向、テクノロジーやマーケティングの最新動向を紹介しています。

関連記事

最新情報

PAGE TOP