2020年9月11日21:11
小田急百貨店は、中国上海に拠点を置くベンチャー企業「上海橙感信息科技有限公司(チェンガン)」が提供する、同企業のWeChatミニプログラム「橙感(チェンガン)」を通じた中国向け越境EC事業を2020年9月23日から本格的に開始すると発表した。2020年5月から実験的に行っていたが、同社ゾーンを設け、商品カテゴリーも増やしたうえで展開する。
展開する商品カテゴリーは、中国向け越境ECにおいて定番の化粧品・ベビー用品・生活雑貨に加え、アクセサリー・服飾雑貨・アパレル等で、約180点の商品数からスタートし、年度内には約250点まで拡大する予定だ。また、中国向け越境EC市場でまだ展開されていないコスメブランドや当社自主編集ショップの日本人クリエーターによるアクセサリー類の展開など、他社との差異化を訴求し、中国市場での認知度を高めていくという。
商品展開する「チェンガン」の最大の特徴は、同社が“ホンモノ保証“と掲げる、ブロックチェーンを活用した、サイト展開全商品の追跡履歴を確認可能とした仕組みであり、その仕組みと国内有数の商業地である新宿に本店を構える同社の信用度、さらにこれまでのインバウンド客の声をふまえた商品展開等を組み合わせることで、高感度化する中国人女性の購買心理に応えるそうだ。
越境EC事業への参入は、将来的な「チェンガン」を通じた当社への認知度向上によるインバウンド誘引ならびに、新宿店での効果的なプロモーションを実施し「チェンガン」の会員獲得等、相互の狙いが合致したこと、ローコストオペレーションの確立により、売上高の拡大に伴い新たな収益源になり得るとの判断によるものだ。今回の本格稼動により、「チェンガン」のロイヤリティ・ポイントを活用した同社ゾーンへの集客および、より充実した買い物体験を実現させることで、顧客満足度を高めるとともに同社ゾーンの売上拡大を図っていきたいとした。