2020年9月1日20:14
イトーヨーカ堂は、2020年9月1日から、AI(人工知能)を使った商品発注のシステムを全国のイトーヨーカドー132 店で導入し、運用を開始した。同取り組みによる発注対象となる商品は、カップ麺や菓子などの加工食品、冷凍食品、アイス、牛乳等、計約 8,000 品目となる。
同取り組みは、価格や商品陳列の列数などの情報や、気温・降水確率などの天候情報、曜日特性や客数などの基本情報を AI システムが分析し、最適な販売予測数を発注者に提案するものだ。店舗の発注担当者は、同データを踏まえ、発注判断を行う。
2018年春から実施しているテスト店舗では、店舗担当者が発注作業にかける時間を平均約 3割短縮でき、また、営業時間中に商品の在庫がなくなる事例を減らす効果も明確に確認でき、適正な在庫数量の確保にも繋がったという。従来、発注業務にかかっていた時間は、接客業務や売場作りなどの業務に向けていくとしている。