阪急阪神百貨店のさらなるDX推進を強化、新たに「阪急婦人ファッション部門」、「阪急メンズ部門」のECのデータを統合(フロムスクラッチ)

2020年8月19日19:45

フロムスクラッチは、同社が開発・提供するデータマーケティングプラットフォーム「b→dash(ビーダッシュ)」を、阪急阪神百貨店のビッグデータ活用のためのマーケティングソリューションとして提供しており、このほど、新たに「阪急婦人ファッション部門」、「阪急メンズ部門」のECのデータを統合し、巣ごもり消費などの生活者の新たな行動様式(New Normal)へ対応するために、さらなるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する取り組みを強化すると発表した。同取り組みによって、百貨店業界におけるデジタルトランスフォーメーションの成功事例創出を目指す。

阪急阪神百貨店は、関西を中心に16店舗の百貨店を展開する百貨店となる。2016年より、中長期的に注力する取り組みの1つとして、“デジタルトランスフォーメーション(DX)“を掲げ、デジタルへの投資を進めており、その一環として、ECの主要5部門のうち「阪急ビューティー部門」、「阪急フード部門」、「阪神オンライン」を中心に「b→dash」を導入・活用している。

b→dash導入後は、店舗顧客のデータ、ECの購買データ、アクセスログ等、多様なビッグデータを統合させることにより、ユーザー1人1人の行動に即したきめ細やかなアプローチができるようになったという。

しかし、コロナウイルス感染症拡大に伴う”巣ごもり消費”などをはじめとする生活者の行動様式の変化に対応するべく、EC事業基盤のさらなる強化策の一環として、「b→dash」の活用領域を「阪急婦人ファッション部門」、「阪急メンズ部門」にも広げ、さらなるEC強化、およびデジタルトランスフォーメーションを加速させる運びとなった。

これにより、EC分野における最適なプロモーション・マーケティング施策が実行可能な基盤を構築し、阪急阪神百貨店が蓄積するデータを最大限に活用した顧客の潜在ニーズに応えるマーケティング施策の開発を目指す。

また、阪急阪神百貨店は、幅広い顧客のニーズに答えるべく、OMO(Online Merges with Offline)を推進し、さまざまな接点での顧客体験の向上に取り組んでいる。引き続きb→dash内にデータを蓄積し、最先端のマーケティングテクノロジーに基づく各種施策の実行を進めていくそうだ。

さらに、これまで実店舗顧客の多くはECサイトの利用経験がなく、実店舗での利用のみにとどまっていたため、ECサイトと店舗両方を顧客がシームレスに利用してもらうことが課題となっていた。そこで、b→dashを活用し、実店舗顧客のデータや、過去に店舗で購買したデータをもとに、興味関心度の高い商品をECでも購買できるよう訴求することで、ECサイトの会員登録、およびECサイトでの購買を促進することにより、実店舗顧客にも阪急阪神百貨店の商品を購入してもらう機会を創出していくという。

すでに先行的な取り組みでは、実店舗顧客のEC利用を促進することで、EC売上が昨年同月比400%超の増加を実現している(2020年4-6月実績)。

New Retail Navi編集部

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