大戸屋ホールディングスと業務提携、共同でECサービス構築へ(オイシックス・ラ・大地)

2020年8月17日9:37

オイシックス・ラ・大地は、2020年8月14日、大戸屋ホールディングス(大戸屋HD)と、業務提携契約を締結したと発表した。同社は食領域のサブスクリプション事業において、マーケティングや物流ノウハウを活用した他社とのECの共同事業を2013年から開始しており、今回の大戸屋HDと業務提携を行うことで、共通する安全・安心に配慮した食事業のさらなる拡大を目指すという。

オイシックス・ラ・大地が手掛けるサブスクリプション事業の図(オイシックス・ラ・大地)

具体的に、同社は食品・日用品に特化したサブスクリプション宅配事業を展開しており、「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3ブランドで、全国約36万人(2020年6月時点)が利用している。「Oisix」が2013年から販売開始する使い切り食材とレシピがセットになった、主菜・副菜が20分で調理できるミールキット『Kit Oisix』は、シリーズ累計出荷数が5,500万食(2020年6月時点)を突破している。また「食のニーズの変化に対応した成長戦略の実行」に基づいて、同社のマーケティング・物流ノウハウを活用した他社との共同事業を2013年より開始しており、三越伊勢丹ホールディングスの「ISETAN DOOR」などさまざまなアライアンス事業を手掛け、事業規模も順調に拡大しているという。

大戸屋HDは、「大戸屋ごはん処」をはじめとした定食チェーンを国内外で展開している。また、新たな取り組みとして新規チャネルでの商品提供として、デリバリー、テイクアウト機能の強化や冷凍食品の通販・EC販売による外販事業へも注力する方針だ。

このように両社は、共に安全・安心にこだわった食材の利用、及び新鮮な食材の調理といった、高品質で付加価値の高い「食」に関する事業を展開することを目指しているという共通点をもち、また過去にOisixの利用者向けに実施したアンケートでは「大戸屋」は“満足度が高いと感じている飲食店”に選ばれており、Oisixの利用者との親和性も高く共同事業により事業成長が目指せると考え業務提携契約の締結に至ったという。

今後の取り組みの詳細については、家庭での大戸屋定食の再現を目指すなど、当社と大戸屋HDの協議により決定するそうだ。

New Retail Navi編集部

New Retail Navi編集部

流通やコマース動向、テクノロジーやマーケティングの最新動向を紹介しています。

関連記事

最新情報

PAGE TOP