商品や展示品をスマホで撮影すると詳細情報を多言語表示(凸版印刷/NECネクサ)

2019年11月1日14:35

凸版印刷とNECネクサソリューションズ(NECネクサ)は、スマートフォンやタブレットなどで撮影した画像を認識し、事前に登録してある画像データの中から一致する画像を分析判定するサービス「ToruSil(トルシル)」を共同で開発し、2019年10月31日より提供開始した。

「Torusil™」サービスイメージ
© Toppan Printing Co., Ltd.

「ToruSil」は、撮影した画像の認識、分析、判定を簡単かつ短時間で実行できるサービスであるという。また、その画像に付随する情報提供が可能なため、対象物を撮影するだけで詳細情報へのアクセス、関連商品の紹介、カタログや資料などのダウンロード、決済システムとの連携によるECサービスを実現する。説明員や店員の業務負荷を低減させる。

印刷物やパッケージを、スマートフォンやタブレットなどで読み取るだけで画像の分析判定を行うため、QRコードや専用マーカーを埋め込んだり掲示したりする必要がない。また、スマートフォン、タブレット、PCなど、普段使用している端末から利用が可能なため、専用のリーダー端末の導入も不要だ。

たとえば、博物館・美術館で「ToruSil」を活用することで、展示物の紹介だけでなく、詳細映像やAR・VRコンテンツを来場者へ提供することもできる。

また、「ToruSil」と、凸版印刷が2016年より提供している「IoA仮想テレポーテーション」を活用した「IoAネック」を組み合わせることで、実際に店舗まで足を運ぶことなく、遠隔地にいながらショッピングを可能にする。

利用料金は、基本料金が月額20万円からとなる。凸版印刷は、「ToruSil」を活用したコミュニケーションサービスと「IoA仮想テレポーテーション」の組み合わせによる遠隔ソリューションを、流通小売業や教育、観光、企業販促支援分野での導入を進め2025年度までに50億円の売り上げを目指す。

 

New Retail Navi編集部

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