2021年8月23日19:09
ファミリーマートと伊藤忠商事は、店頭に設置するデジタルサイネージを活用したメディア事業の展開に向けて、新会社を設立することで合意したと発表した。
ファミリーマートは、全国約1万6,600の店舗網を持ち、月間延べ4.5億人以上の利用者との接点を保有している。ファミリーマートと伊藤忠商事は、この店頭におけるメディアとしての価値に着目し、2020年9月よりファミリーマート店舗にデジタルサイネージを設置し、実証実験を開始した。結果、期待する効果を確認できたことから、今回、新会社を設立し、本格的に事業展開をする。なお、広告、購買効果に加え、デジタルサイネージから特殊詐欺防止を促すコンテンツ等の配信による、防犯等を通じた地域貢献も実現できるものと考えいる。
具体的には、全国のファミリーマート店内に複数台の大画面のデジタルサイネージを設置し、旬なエンタメ情報や、アート、ニュース、地域情報等、来店者へ、さまざまな魅力あふれる映像コンテンツを配信する。加えて、エリア別や時間帯別のターゲティング配信や、サイネージの視認率や店頭での購買などの広告効果の可視化、2020年10月に設立したデータ・ワンの持つ購買データを活用したデジタル広告サービスとの連携をすることで、より高度な広告サービスを整備し、広告主となる企業へ新たな付加価値を提供していく。
第一弾として、2022年春までに3,000店舗へサイネージを導入し、月間延べ8,200万人以上と接触可能なメディアを構築する予定だ。また、3年以内をめどに、設置可能な全店舗への導入を目指し、ファミリーマート店舗への来店者へ今までにない店舗体験の提供を目指すという。