FaceMe AI顔認証エンジンをASUS社のSBC、Tinker Board 2に統合(サイバーリンク)

2021年7月9日10:27

CyberLink Corp.(本社:台湾新北市、サイバーリンク)は、ASUS社と提携し、FaceMe AI顔認証エンジンをASUS社のシングルボードコンピューター(SBC)、Tinker Board 2に統合することを発表した。ASUS IoTとサイバーリンクのFaceMeチームとのコラボレーションによって、小売業、公共サービス、接客業など幅広い分野に導入可能な、セキュリティ、アクセス制御、訪問者管理などを実現する統合顔認証ソリューションの提供が可能となった。

サイバーリンクのFaceMe SDKはクロスプラットフォームに最適化された、AI顔認証エンジンだ。さまざまなオペレーティングシステムをサポートし、IoTハードウェアとAI推論エンジン用に最適化されたFaceMeは、AI/IoT開発者とシステムインテグレーター向けに非常に正確で柔軟な顔認証機能を提供しており、さまざまな業界で使用可能なソリューションとなる。

ASUS社とのパートナーシップを発表(サイバーリンク)

ASUS IoT Tinker Board 2は、Android 10に対応したArmベースのシングルボードコンピューターとなる。64bit Arm v8アーキテクチャに対応した6コアRockchip RK3399 system-on-a-chip(SoC)と、マルチコアMali-T860を搭載しており、卓越したパフォーマンスを誇る。Tinker Board 2は、豊富な有線・無線インターフェース、デュアル4K画面出力をサポートしており、デジタルサイネージ、サービス端末、POS端末などに容易に導入することができるソリューションです。小売業や公共サービス、接客業や医療機関などのアクセス制御システム向けにも利用可能だ。

FaceMeはArmベースのSoCとAndroidに最適化されており、リアルタイムでの顔検出と特徴点抽出が可能だ。FaceMeとTinker Board 2を含む顔認証エッジAI開発キットをデジタルサイネージに実装することで、リアルタイムで顔を検出するとともに、年齢、性別、表情などの属性を推定し、統計や広告のパーソナライズに使用できる貴重なデータを収集することができるという。

また、顔認証エッジAI開発キットを使用して、ホテルのチェックイン端末で登録済みの会員を即座に識別し、会員ごとにパーソナライズされたサービスを迅速に、しかも非接触で提供することができるそうだ。

New Retail Navi編集部

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