2021年3月24日16:46
一般社団法人全国道の駅連絡会と特定賛助会員であるジーリーメディアグループはこのほど、全国の道の駅で扱う地域特産品を台湾向けにインターネットを通じて販売する社会実験(越境EC事業)を行うことで合意し、2021年4月1日より台湾の日本情報サイト『楽吃購(ラーチーゴー)!日本』の道の駅公式通販「おうちで 道の駅!」ページで順次販売を開始する。国土交通省「水の里応援プロジェクト」で生まれた群馬県片品村(道の駅「尾瀬かたしな」)の「花豆甘納豆」等の菓子類をはじめ、全国で最も遅く出荷することから名付けられる「北限の桃」を使用したジュース類(秋田県鹿角市「道の駅かづの」)、国内最大の琥珀産地 岩手県久慈市(道の駅「くじ」)の「琥珀万年筆」等の工芸品など、全国17の駅から特産品87商品を販売する。
全国の道の駅では、新型コロナウィルス感染症への対策として地元の物産品の販路拡大を図っている。一方、台湾などでは、日本への旅行を見合わせることで「訪日ロス」現象が起きており、日本各地の産品を買い求めるニーズが増えているそうだ。
国土交通省・観光庁では、「道の駅第3ステージ」(2020-2025年)において道の駅を世界ブランドに育成し、多くの外国人が道の駅をインバウンド観光拠点として来訪することを推進しており、こうした諸状況を踏まえ、全国道の駅連絡会とジーリーメディアグループは道の駅が地域を代表して海外に向けて地元特産品や地域観光情報を提供し、道の駅や地域について産品を通じて周知、経験できるプラットフォームを提供することとした。
これにより、道の駅による地元産品の売上を拡大するとともに、コロナ感染症収束後には道の駅を目的地、拠点とする観光、インバウンド需要の喚起へ結びつけて行く計画だ。
全国道の駅連絡会は2020年5月、「ニューノーマル」対応の道の駅の進化について国土交通大臣向けに提言を行い、その一環としてキャッシュレス決済環境の整備や通販/ECの強化を前倒しし、同6月には道の駅公式通販『おうちで 道の駅!』を開設した。また同8月からは農林水産省の補助事業「#元気いただきますプロジェクト」に参画し、地元特産品の通販を通じて地域の生産者や事業者を支援している。