2021年3月12日13:50
インテージは、スーパーマーケットを対象とした販促サービス 「楽ラク!デジボード 定番長」β版の提供を2021年4月より開始する。同サービスは、定番棚の上部に横長のモニター(729mm×170mm)をデジタルボードとして設置し、各店舗の時間帯ごとに来店する人の好みに合わせた商品紹介などの動画が流れるように自動で配信設定をする。これにより販促施策における人手不足を解消するとともに、利用者にとっても簡単に欲しい商品や、おすすめの商品が分かるという。
特徴として、インテージ独自の技術「Genometrics(ゲノメトリクス)」でID-POSデータを解析し、各店舗の顧客の買い物傾向を10タイプに分類する。各時間帯の来店者の買い物傾向に合わせて、どの動画を配信するかを自動でプログラムする。定番棚で顧客と商品との新しい出会いを提供したり、お得情報を伝えたりする。自社のサービスのお知らせや、オリジナル商品、バイヤー推奨品などを紹介する動画を流すこともできる。
また、これまでの実証実験では、対象商品の売上前年比が最大で16%向上。特に単品で完結するものよりも、他の食材も必要になるような食品カテゴリー(鍋つゆ、カレー・シチュールウ、ドレッシングなど) で高い効果が出ることが分かっており、買い上げ点数の向上も期待できるという。実証では特売など他の施策と組み合わせることで効果が高くなることも確認され、現在増えているEDLP施策との相性が良いことも分かったそうだ。
さらに、スーパーマーケットと取引のあるメーカーが配信する動画や条件を事前に登録し、店舗に設置したデジボードへの配信はシステムが行う。そのため、店舗や本部での設定は一切不要だという。スーパーマーケットの定番棚への設置・導入費用は無料で、運用にかかるのは電気代・通信費のみとなるそうだ。