2020年9月3日15:33
台湾を中心に日系企業向け通販支援サービス「CROS（クロス）」を提供する愛可信股份有限公司（ACCESS台湾）は、シンガポールに子会社、ACCESS AP SINGAPORE Pte. Ltd.（ACCESSシンガポール）を設立し、2020年9月1日より、シンガポール市場向け「CROS」のフルサービスを提供開始した。併せて、シンガポールにおいて日系企業を対象に東南アジア進出支援サービスを提供するBenlux International Pte. Ltd.（本社：シンガポール）より、同社の通販支援事業を譲受したと発表した。
「CROS」は、受注機能とCRM機能（受注後フォロー、広告効果分析）、バックオフィス機能を統合した基幹システムから、現地のフルフィルメント業務（受注から在庫管理、配送、代金回収まで運用代行）、3PL業務（サードパーティロジスティクス、第三者物流）までをオールインワンで提供するリピート通販支援サービスとなる。2014年に台湾でサービスを開始し、現地インフラ事業者との積極的なシステム連携やサービス機能を拡充している。現在、化粧品や健康食品分野における通販事業者40社に採用されている。
これまでシンガポールにおいては、同市場に強い販売チャネルを有するBenluxとの提携により、主に台湾での｢CROS｣の利用顧客を対象に、｢CROS｣の基幹システムに、Benluxのフルフィルメント業務および物流業務を組み合わせて提供してきたが、今回の子会社設立および事業譲受により、台湾に続き、シンガポールでも「CROS」のフルサービスをワンストップで提供することが可能になった。さらに、シンガポール向けには、Benluxの販売支援業務も引継ぎ、催事等オフラインでの販売支援活動および輸入代理業務も行うそうだ。「CROS」のフルサービスを利用することで、事業者は現地法人の設立や現地へ社員を派遣することなく、シンガポール市場での本格的な通販事業を開始することが可能になる。
